これは「怪文書アドベントカレンダー!! Advent Calendar 2021」の8日目の記事です。
この記事書いてる人は……定期更新の話はこっちでやろう。イバラは本開催は参加してない。
当アドカレの設置ツイートをRTしたことで初めてフユキ氏と接触し
その上で何書いてもいいって言われたので本当に勝手に書いた。
記事執筆から日が経つにつれてオラだんだん申し訳なくなってきたぞ。
モナーク / Monark はいいぞ。やれ。
Q. 何の話?
A. 今年10月頃に出たRPGだよ → 公式サイト
・ゲームあらすじ(意訳)
舞台は歴史ある中高一貫校。
この高等部の敷地が突然謎の力場に取り囲まれ、孤立してしまう。
閉鎖環境となった学園内では様々な異常事件が発生、
さらには「人を発狂させる霧」まで漂いはじめた。
記憶喪失の主人公は病弱な妹を守るべく学校からの脱出を目指す。
・狂気おかわり無料!!
狂人が好きなみんな~! 理性喪失が好きなみんな~!
CoCに興味持ったきっかけが「発狂ロールしてみたい」だったみんな~!!
発狂シチュエーションの宝庫よ~!!
発狂と言っても「急にゲラゲラ叫びだす」みたいな雑な発狂(?)はほとんどなくて
「何が正気だったのかわからなくなっていく」「衝動の抑えが利かなくなる」など狂い方が丁寧。
かつ狂気の発露も人それぞれで
「定期試験に遅れると信じ込んで通行を邪魔する扉を殴り続ける」人から
「トラウマがフラッシュバックして突然懺悔を始める」人まで千差万別。
主人公も狂気に飲まれていくにつれてインタフェースの表示がおかしくなったり
ノイズのような幻聴が聞こえてきたり手が震えだしたりする(コントローラ振動)。
狂人を観察するだけでなく発狂の追体験までできちまうんだ。最高。
・4人のバディ、4つの沼
ちなみに主人公は高等部2年の男子。
日向望:
高等部3年の女子。凛々しくてかわいい。
公明正大なしっかりものの生徒会長。多くの生徒に慕われている。
訳ありメンバーが多いバディの中でも常識人かつ一般人枠。
弓田信哉:
中等部2年の男子。ショタかわいい。
謙虚かつ献身的な性格でパルクールを嗜むハイスペック中学生。
学園長夫妻の息子で、両親の部下として事態収束に向け奔走する。
館凌太郎:
高等部2年の男子。アンビバレントセクシー。
知性と野性味と方向音痴(無自覚)を兼ね備えたカリスマ溢れる風来坊。
大企業の御曹司であり全体的に価値観のスケールが埒外。
駿河台こころ:
高等部1年の女子。後輩かわいい。
食う・寝る・読むの夜型生活を営む図書館の引きこもり。
高IQのギフテッド(先天性天才)で、ちょっと人とずれているところがある。
頼れる先輩! かわいい後輩! 奔放な同級生(留年)!
素敵で愉快な仲間たちだね! 心強いなあ!
全員メンタル重傷者だよ。
一見してまともなキャラの暗い過去や心の闇が好きなみんな~! みんな~……
「闇とはこのように描くのだ」と言わんばかりの
えげつない設定がどんどん出てくる……
俺は精神ボッッッコボコにされてしばらく食欲が普段の半分になった。
あと定期ゲ界隈の人だとみんな大なり小なり
キャラクターの在り方を戦闘ビルドで示すことをやっていると思うのだけれど
このゲーム、キャラクターの設定とビルドをすり合わせるのがものすごくうまい。
「そっかぁこのキャラはこういう立ち回りをするんだな!
……それって性格や生い立ちの一面を象徴してるんじゃ……オゲェ!!」と
戦闘設定から闇がにじみ出てきて心が死ぬ。逃げ場がねえ。たすけてくれ。
それでいてコンボの組みがいがある設計になってるのゲーム作りがうますぎる。
この芸術性はデータや資料だけ見てもわからないので実際にプレイしてほしい。
・プレイヤーの性格で戦闘スタイルが変わる
このゲーム、人間のバディとは別に、悪魔の「眷属」が仲間になる。
それはそれとしてゲーム中ではしばしば心理テストを投げかけられる。公式サイトでもできる。
何気ない質問から性格がわかるよ~っていうそれ自体が結構楽しいんだけども
加えてプレイヤーの性格によって仲間になる悪魔の性能が変わってくる。
傲慢(自己肯定感):回復が得意な屋台骨
色欲(愛情が深い):特殊攻撃の火力がえぐい
怠惰(合理的堅実):命中回避操作で戦局絶対安定
暴食(吸収と成長):攻撃とバフデバフがオールインワン
強欲(妥協しない):移動性能が恐ろしく高い
嫉妬(相対判断力):随一のスパイク火力
憤怒(感情の解放):肉弾戦では敵なし
自分は最初に怠惰の眷属をもらった結果回避が世界を救うAGI教徒になった。
暴食スタートの人は地力をつけて優位で殴り合っていたらしいし
嫉妬スタートの人はジャイアントキリングしまくってたらしい。
・謎と理不尽と俺たちの結末
学園閉鎖はどうして発生したのか? 主人公が失った記憶とは?
異常事件の犯人たちの本心とは? 4人のバディとの結末は……
謎を明かした上で深読みしたくなる行間を残していく。好き。
イベント以外のテキスト量がかなり豊富で(収集楽しい)、
モブの話を聞いたり世界観のメモを集めたりしていくと先の展開は結構予想できる。
予想できるだけで闇の深さは別の話だ。死ぬ。
たまに本当に予想できない角度から殴りつけてくることもある。きっつい……
闇闇言ってるけどこのゲームの本質は「自己を貫け、理不尽に屈するな」であり
理不尽でどうしようもない闇もぶっ飛ばして前向きなエンディングになるので安心してほしい。
Q. 4人のバディ4つの結末って全員分見るためにはセーブ分割する必要あるの?
A. そこんとこはシステムがうまいこと解決してくれるので分けなくていい。
・個人的に好きなところ
精神的な世界で悪魔じみた戦闘をすることになるので
戦闘中の技能/権能名がいちいち人間の尊厳を無視していて興奮する。
一般的に慈愛で語られがちな「HP回復」「状態異常回復」も
このゲームでは「傲慢の悪魔による人体操作」の一環。
治りはするけどやってることが人体実験じゃねーか! えっち!
精神力と敏捷力を両方下げるのは「歪曲・認知阻害」だし
戦闘マップ中に設置されている状態異常ギミックの名前は「精神汚染体」。
心身を狂わされるキャラを想像するだけで白飯食える。食欲ないけど……
モナーク / Monark をやれ。
心の闇と狂気が好き!!という人には無条件でおすすめできる。狂え。
据置機には体験版があるので年末年始の暇な時間にやれ。steamにも来るらしい。
この感情を一人で処理するのは無理なんだ……どうか……どうか狂気に堕ちてくれ……
・(tでよく見る)FAQ
Q. 序盤から勝てなくてつらい……
A. とにかくバックアタックを狙え。ムリなら敵の射程外から狙え。
そうすればカウンターを受けなくて済む。
カウンター絶対受けないつもりでやれば序盤はどうにかなる。
Q. レベル上げが長いって聞いたけど?
A. 俺も上げたけどクリアしてみればこんなに稼がなくて良かった気がする……
レベルもいいが装備とバフだ。バフを盛れ。上限は5段階だ。世界が変わる。
ルートアタックや異常付与がうまくいかない場合は斬撃加速の成果を共感するとかして
AGIを上げてやると高確率で決まるようになる。AGIを信じろ……AGIは世界を救う……
レベル上げ大好きマンとしては経験値効率良いゲームだと思ってる(Lv80以上のエンドコンテンツ除く)。
あんまりない。